小笠原珈琲 は、現在準備中です。
2021/11/30 22:00
珈琲屋の店長が教える
コーヒー抽出の温度
小笠原珈琲店長の小笠原です。
本格コーヒーの淹れ方は
温度、蒸らし、最後まで落としきらない
この3つのポイント紹介しました
紹介の記事はこちらです。
今回はコーヒーの淹れる時の温度について
紹介いきたいと思います。

おすすめする温度と
理想のコーヒーの味に近づくための
温度のコントロール方法を紹介します。
私がおすすめする温度は
90度です。
なぜなのか
説明していきたいと思います。
コーヒーの味を決める要素はいろいろとあります。
豆のスペック、挽き方や使用する器具など
いくつかの要素で決まってきます。
要素のうちの1つに
温度があります。
温度によって味の出方は変わります。
高いと成分が多く出てきます。低いと成分は
出にくいです。
そのため、コーヒーは温度で味が異なってきます。
例えると95度と85度では味が変わってきます。
結局、
「コーヒーは何度で淹れるのが良いの?」
何度で淹れるの正解はないです。
コーヒー屋さんによって
推奨している温度は異なってきます。
美味しさを感じる基準も人によって個人差があります。
私がおすすめは
90度で淹れるを
おすすめします。
その理由は
バランスの取れた味を
抽出することができるからです。
コーヒーの味は大きく分けると
苦味か酸味に分かれます。
どっちかに偏る程
癖の強いコーヒーになります。
癖の強いコーヒーは
個人差が分かれます。
なので
バランスを取ることが
美味しさにばらつきが生まれにくい
ちょうどいいコーヒーになります。
コーヒーの温度に当てはめると
コーヒーの抽出温度は80〜95度くらいの間が
淹れる温度であると
温度が高いと濃くキツく出ます。低いとあっさり柔らかく出ます。
そのバランスが取れるのが90度です。
90度をおすすめする理由です。
実際に温度による違いで
味が変わるのかをみていきます。
85度と95度の淹れ比べを
していきます。
温度のみ条件を変えて
あとは一緒の条件で淹れ比べをします。
95度で入れた時
コーヒー豆11g
中挽き
温度95度
蒸らし30秒
円錐型ドリッパー
85度で入れた時
コーヒー豆11g
中挽き
温度85度
蒸らし30秒
円錐型ドリッパー
どんな味になったか?
95度で淹れたコーヒーは
かなり熱々です。淹れた直後は
熱くて味を感じにくいです。
少し冷めて味がわかると
角があり刺さるような苦味を
感じます。
85度で入れたコーヒーは
少しぬるいくらいで
すぐに飲める状態です。
苦味は感じますが
とても丸みのある柔らかい苦味です。
このように淹れる温度によって
味はだいぶ変わります。
では、自分の理想に近づけるには
どうしたらいいでしょうか?
バランスの取れる温度から淹れてみて
自分の感じ方で温度を変えることです。
まずは90度で淹れて味を確かめて
あとはどの味を目指して抽出したいかに
よって温度変えていきます。
苦味がきつければ
85度に下げることで
角が取れて丸みのあるまろやかな
コーヒーになります。
物足りなければ
95度に温度を上げることで
角のある刺激の強いコーヒーになります。
コーヒーを淹れる時の温度は
90度で淹れるのがおすすめです。
その味を基準に自分にあった
コーヒーの美味しさへ温度を
コントロールすることで
美味しい理想のコーヒーに
近づくと思います。
抽出温度は
コーヒーの味を決める要素の一つにしか過ぎません。
温度一つ変えるだけでもコーヒーの味は変わると
思って頂けたらと思います。
今度コーヒーを淹れる時は少しでも
温度に注目するとこれまでと違ったコーヒーの味に出会えると思います。
ぜひ、試してみてください。