小笠原珈琲 は、現在準備中です。

2021/11/24 11:45





コーヒー屋の店長が教える

円錐型ドリッパーの淹れ方

(ハリオV60編)



小笠原珈琲店長の小笠原です。

ハンドドリップで
本格コーヒーを淹れる時に 
どんなドリッパーを使っていますか?



よく見かけるのは
台形型や円錐型ではないでしょうか?


左が円錐型、右が台形型


こだわりがある人はネルドリップ
などではないでしょうか?


ドリッパーだけでも
種類は多くあります。


コーヒーの味はドリッパーによって
異なってきます。
それぞれ特性があります。


今回は数あるドリッパーの中で
円錐型のハリオV60を使った
淹れ方を紹介していきます。





まず初めに
円錐型ドリッパーとは何か?


円錐型ドリッパーとは
円錐の先端を下に向けた形をしていて
真ん中に1つ大きな穴が空いているのが特徴です。

代表的な円錐型ドリッパーとして
ハリオV60、コーノ式ドリッパーが
挙げられます。


円錐型ドリッパーの特徴


①お湯の抜けが早い。
 真ん中に一気に流れるため滞留せずに
 抽出が出来ます。雑味があまり出ないです。


②コーヒーの層が厚いためしっかりと味が出せる。
 円錐型は先が細いためコーヒーの層が厚くなります。そのためお湯に触れる時間が長く味がしっかりと出せます。


③お湯の投入スピードによって味を
コントロールできる。
 1つ穴で一気に流れるためゆっくり淹れるとしっかりとした味に、素早く淹れるとすっきりとした味になります。


円錐型ドリッパー淹れたコーヒーは
雑味が少なくすっきりとしているのに
しっかりと味を出せる優れたドリッパーです。



今回、淹れ方を紹介するドリッパーは
円錐型ドリッパーハリオV60です。

ハリオV60の特徴は
ドリッパーの内側の側面にスパイラルリブが
上までついていることです。
リブに沿って空気が抜けて行くので
よりコーヒー豆が膨らみます。


上から下までリブがついています。



では実際にハリオV60を
使ってコーヒーを淹れてみます。

今回は1杯分120cc計算で淹れます。


以前紹介した
淹れる時のポイントを抑えながら
淹れていきます。




準備するもの
コーヒー粉(11g)
お湯 
カップ
ドリッパー(ハリオv60)
コーヒーサーバー 
ペーパーフィルター





①お湯を沸かします。
1つ目のポイントです。

お湯は沸騰ではなく
90度くらいにします。

温度によって味は変わります。
95度と85度では味が異なります。

雑味がなく
クリアな味になります。



②ドリッパーに粉を入れます。
今回使うドリップはハリオv60。
円錐形タイプで穴が1つだけです。
今回は11g使います。

粉を平にします。





③お湯を注ぎます。
ゆっくりと全体を
湿らすように注いでいきます

ハリオV60はとても良く膨らみます。


④30秒間蒸らします。
2つ目のポイント蒸らしです。
蒸らしはコーヒーがしっかりと
抽出するための準備運動です。
基本は30秒くらいです。
長いと濃く、短いと薄くなります。




⑤2〜3回に分けて入れていきます。
コーヒーの粉が2〜3センチ盛り上がるくらい
まで注ぎます。そしたら注ぐのやめて
5秒くらい待ちます。
これを2〜3回に分けて適量まで
淹れていきます。




⑥適量になったら外します。
3つ目のポイントです。ドリッパーの
お湯が落ちきらないうちに外します。
全部落としてしまうと雑味が出ます。



⑧カップに注いで完成です。







円錐型ドリッパーの
ハリオV60の淹れ方を紹介しました。

円錐型ドリッパーは
すっきりとしながら
味をしっかりと出せる優れた抽出器具です


初心者はコントロールが難しいと思いますが
淹れていくうちにお湯の投入スピードを
コントロールできることで
好みの味を出して行けますので
ぜひ、参考にしてみて下さい!